共生応用化学専攻(Applied Chemistry and Biotechnology)・・・バイオと環境をキーワードとする新しい応用化学
専攻概要
教育理念
科学技術の発展は,さまざまな優れた性質をもつ新物質や新材料の開発とその製造によって支持されています。本専攻では,優れた物質と高度な機能の創製のために,物質の構造,物性,そして機能との関連,さらに材料への応用を体系的に教育します。前期課程では,広い視野をもつ意欲溢れる人材を育成するために,高度な機能をもつ物質や材料の基礎から応用にわたる教育を行います。さらに,科学倫理観の形成や研究成果の社会還元についても教育します。後期課程では,物質や材料への深い理解に基づく柔軟な発想をもち,課題解決能力に秀でた研究者を養成します。
共生応用化学コース
電子顕微鏡で見た大腸菌ウィルス
~自然が作った究極のナノ構造体~
多彩な蛍光をする有機材料の開発
レーザー光を使った分析システムの構築
高活性なニッケルナノクラスター触媒の合成
21世紀における持続型社会を実現するためには,環境に調和する化学プロセスを開発し,環境に適合した物質を創製することが重要です。また,人類が他の生物と共生していくためには,化学の立場から生物の機能を抽出し,それを模倣あるいは利用した物質やプロセスを開発することが不可欠です。本コースは,「バイオ機能化学」「環境調和分子化学」「無機・計測化学」「資源プロセス化学」という4つの教育研究領域からなり,物質の本質的理解を促し,新しい概念や手法による新規な物質,材料,そしてプロセスを創出する能力を引き出すことを教育の狙いとしています。各領域での専門性を深めるとともに,領域間の相互協力によって広い視野をもった化学の研究者,技術者を育成します。
以下に,4つの領域について説明します。
バイオ機能化学
生体の反応,認識,分離の諸機能は,分子間相互作用の精巧な仕組みに基づいています。本領域では,これら相互作用を抽出し,機能発現と分子構造の相関を理論・実験両面から解明し,生体機能を代替・超越する材料・プロセスの創製を目指します。これらには,DNAや酵素などを一成分とした材料やリアクタ,微粒子を用いた新しい診断/分析ツール,生分解性高分子材料,生体類似機能を有する光電導体・磁性体等の作製,遺伝子工学を駆使した生体分子の機能そのものの作り替えが含まれます。
環境調和分子化学
有機分子は多種多様な生理活性物質や機能性材料として人類社会を支えています。本研究領域では環境適合性と高い効率性を兼ね備えた,新しい有機合成法の確立や高機能性有機材料の開発に取り組みます。主に,①医・農薬などの生理活性物質の創成と新規合成法の開発,②ヘテロ元素の特性の利用や,遷移金属錯体触媒を用いた合成法の開発,③光励起分子の動的挙動解明,④自己組織化する分子集合体の設計と超分子化学,⑤有機EL,液晶,フォトクロミック材料など省エネルギー・高効率光機能材料の開発,といった分野の研究を行っています。
無機・計測化学
広範な無機材料について新機能・高性能・環境調和をキーワードとしたプロセス開発及び性能評価を行います。特に,環境汚染を引き起こしにくい低毒性代替材料の開発や資源やエネルギーのリサイクルに関連した研究を基礎と応用の両面から実施します。また,特異な物性を示す微小領域やヘテロ界面での原子・分子レベルの極限計測化学手法の開発とそれによる材料や生体における機能発現因子の解明を目指します。
資源プロセス化学
分子・原子レベルでヘテロ界面を規制し,高効率エネルギー変換を可能とする反応場の創生を目指し,さらにバイオマス・太陽エネルギー・化石資源の有効利用を目標とした資源変換プロセスおよびナノ構造レベルで制御された高性能・高選択性触媒の開発を行います。主に,①無機・有機ナノ複合体の精密合成と分子認識触媒,②新規固体表面ナノ 構造設計と反応条件での動的構造解析,③植物由来資源からの有用物質製造に適した新規触媒反応プロセス,④ヘテロ界面の極微構造の決定と極微構造体による高効率電極触媒等の研究を行っています。
進路状況(2011年度卒業生)
共生応用化学専攻の就職データです。
共生応用化学コース
主な就職先
日野自動車
東レ
リコー
古河電気工業
花王
旭化成
フジクラ
三菱ガス化学
大日本印刷
日産化学工業
サカタインクス
極東石油
共和レザー
東洋インキSCホールディングス
ADEKA
チッソ
日立化成工業
日本化薬
ブリヂストン
横浜ゴム
DIC
積水化学工業
日油
ライオン
関西ペイント
丸善石油化学
電気化学工業
三菱レイヨン
双葉電子工業
浜松ホトニクス
日本ゼオン
出光興産